〈中倉彰子さんの子育て日記〉35・将棋の魅力って
新学期
新学期も1カ月余りが過ぎ、子どもたちと私も新生活に慣れつつあります。
保育所の頃から「早く小学校に行きたい!」と憧れていた次女のマキは念願かなって小学校1年生に。重いランドセルを背負っての登校は大変そうですが、学校は毎日楽しいようです。ただ疲れて帰ってくるので、夕食の時間帯には機嫌が悪くなったり、コテッと寝てしまったりということもしばしば。宿題や次の日の学校の準備を促すのが大変です。保育所時代は、私がパパッと準備をしてしまえば良かったのですが、今度はすべて本人にやらせる、というのが大きな違いですね。
長女のマイは4年生になり、学校の部活でバレーボールを始めました。運動が苦手と気にしていたのですが、体力がついてきました。上級生の女の子とつながりができたのも良かったです。ただ、部員の親は車出しや付き添いなどの当番があり、私の方がついていけるかがちょっと不安。しっかり頑張らなくては。
シンは、保育所の年中さんに。先日の朝は公園で青虫を見つけて「先生に見せる!」と大興奮。仕方なく枝先につけた青虫を持ってそのまま登所させると、お友達も集まってきました。得意げに説明すると、「シン君は虫好きだもんね(笑)」と先生が優しく迎えてくださいました。感謝です。気候も暖かくなり「セミはもう出てきたかな?」と今から目を輝かせていて、夏にセミを捕りまくるであろう息子に戦々恐々です。
ママにも広めたい
子育てに追われる毎日ですが、仕事では来月神戸市で、子育てと将棋をテーマにしたワークショップ「LPSA×CoCre子育て編~将棋の魅力ってなんだろう?」を開催します。ママさんたちの間で最近将棋のイメージが良いのは実感としてありますが、同時に「難しそう」「教えることができない」「一人で遊べない」といった理由で諦めることもあると聞きます。
ワークショップを通して、そんな将棋の課題についても考えていきます。参加者の方と一緒にお話をして、新しい将棋普及のヒントを得ることができたらと思っています。もちろん、ワークショップの前には、将棋の歴史や礼儀作法なども紹介し、すぐに遊べる将棋を使ったゲームなども体験して楽しんでいただく予定です。私にとっても初めての試みで、どんな展開になるのか今からドキドキワクワク。新しい将棋の輪が広がるといいなと思っています。(プロ棋士)