お待ちかね、新1年生が学校生活スタート 松戸の公立小中、まず分散登校
林容史 (2020年5月27日付 東京新聞朝刊)
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が解除後の26日、千葉県松戸市の公立小中学校で6月1日の授業再開に向け、分散登校が始まった。市立北部小学校(波田寿一校長)では、入学式ができなかった新1年生が真新しいランドセル姿で登校、教室で担任の先生や友だちと顔を合わせて元気に学校生活をスタートさせた。
感染防止のお約束は「離れて座る」「がやがやしない」
分散登校はクラスを分けたり、学年別に登校時間をずらしたりして実施。北部小学校ではこの日、101人の1年生を2グループに分けて受け入れ、入れ替え時に校内を消毒した。
児童たちは、玄関で健康観察カードを提出して入室。担任の先生からウイルスから身を守るため「離れて座る」「がやがやしない」などと注意を受けた。今後の登校時間や持ち物などを確認し、全員で手遊びのゲームを楽しんだ。
「登校を楽しみにしていたので、今朝はぱっと起きた」
長女(6つ)が入学した母親(41)は「子どもたちが多く集まる場所なので感染の不安もあるが、学校に対する期待は大きい。娘は学校に行くのを楽しみにしていたので、今朝はぱっと起きた」と話した。
初めて1年生を受け持つ高橋迪花(みちか)教諭(28)は「子どもたちの様子が分からなかったが、落ち着いて元気に登校してくれた。『学校って楽しいな』と思えるよう心を配った」とうれしそうだった。
松戸市では、公立学校の臨時休校による授業日数不足を補うため、夏休みを8月2〜23日に短縮、7〜8月の3日間、土曜授業を実施する。