川崎市子ども会議が市長に活動報告 「なぜ学校は同じ時間に同じことを?」「給食の量を減らせたら」
北條香子 (2022年3月29日付 東京新聞朝刊)
川崎市に在住・通学する子どもたちでつくる「川崎市子ども会議」が28日、2021年度の活動を福田紀彦市長に報告した。「知られていない地域の中高生向けイベントを、みんなに伝えていくことにフォーカスしたい」などと市政に提案した。
自分たちでテーマ設定、掘り下げて発表
川崎市子ども会議は川崎市子どもの権利条例に基づき、2002年に発足。日ごろの疑問や実感をもとに、自分たちで設定したテーマを掘り下げ、気付いたことを市政に届けている。本年度は小学5年~高校1年生の18人が参加し、3グループに分かれて活動した。
代表を務める日本大学高1年、新治翔飛(あらはるしょうひ)さん(16)が福田市長に報告書を提出。「なぜ、学校は同じ時間に同じことをしなくてはならないのか」という疑問から川崎区のフリースクールを見学したことや、フードロス削減を考えて給食の量を減らせないかと学校栄養士にインタビューをしたことなどを、各グループが順に丁寧に発表した。
報告を受けた福田市長は「仮説を立てた上で実際に行ってみて、考察をするのはいいプロセス。子どもたちの意見を受けとめて、改善していきたい」とねぎらった。