久喜市の中1がぷよぷよ的ご当地ゲーム「ぷよ梨」「ぷよ提灯」を制作 無料でプレイできます
寺本康弘 (2022年5月4日付 東京新聞朝刊)
久喜市特産の梨や伝統の祭りのちょうちんが登場するパズルゲーム「ぷよ梨」と「ぷよ提燈(ちょうちん)」が完成した。市立栗橋西中1年の鳩貝滉太郎さん(12)が小学校6年の時に制作。パソコンやスマートフォンで遊ぶことができ「楽しいので、ぜひ遊んでみて」と呼び掛けている。
ナシ5種類、提灯7種類 4個そろえて…
ゲーム大手セガの人気パズルゲーム「ぷよぷよ」をアレンジし、画面の上から落ちてくる梨や提灯の種類を見分け、同じ種類を4個そろえて消すと得点になる。梨は「あきづき」「幸水」「彩玉」など市内で生産されている代表的な5種類、提灯は7保存会の7種類が登場する。
セガはプログラミングの基礎学習の目的で「ぷよぷよ」をコンピューターに作動させるソースコードを公開しており、これを使って作った。
制作のきっかけは、月に2回ほど通っている市内のプログラミング塾「ZUMILABO(ズミラボ)」の指導者広住(ひろずみ)仁さん(48)から、青森県がリンゴのPR目的で作成した「ぷよりんご」というゲームを教えてもらったことだった。ゲームに使う画像は、広住さんが久喜市観光協会に依頼して提供してもらった。
小3からゲーム作り 毎朝30分で40作品
もともとゲーム作りが好きな鳩貝さん。小学校3年のころから子ども向けプログラミングソフト「Scratch(スクラッチ)」で作り、公開作品は40を超える。
毎朝30分、ゲーム作りに励み、今はロールプレーイングゲーム(RPG)を作っている最中だ。広住さんは「こちらの教えるネタがなくなるぐらい吸収し、いつもどんどん独学で作ってびっくりさせられている」と舌を巻く。今回ゲームを公開しているウェブサイト「久喜市のゲーム」も、鳩貝さんが自分で作ったという。
ゲーム作りについて、鳩貝さんは「自分の思い通りに動かすことが成功したときが面白い」と話し、将来の夢は「プログラマーになりたい」と目を輝かせる。
「ぷよ梨」と「ぷよ提燈」はウェブサイト「久喜市のゲーム」で公開されており、無料で楽しめる。久喜市観光協会のサイトからもアクセスできる。