画像生成AIで「ブレーメンの音楽隊」作れる？ 中央区の小学生が挑戦してみた
鈴木里奈 （2024年3月17日付 東京新聞朝刊）
人工知能（AI）って何でもできるの？ AI技術について理解を深めるための授業が14日、東京都中央区日本橋兜町の阪本小学校であり、児童らが生成AI（学習したデータを基に、指示を受けて作文や描画などをする人工知能）を使った画像作りに挑戦した。
「ブレーメンの音楽隊」をイメージして作成した生成AI画像を見る児童たち＝東京都中央区日本橋兜町の阪本小学校で
「細かく指示しないと…」苦戦
5年生26人が取り組んだテーマは「ブレーメンの音楽隊」。児童らが「ロバの上に犬が乗って…」などと、動物が仲間の背中に積み重なるように乗って歌うよう、文字入力で生成AIに指示した。適切に指示したつもりでも、動物たちが一緒に乗り物に乗った画像ができたり、前足が生えたニワトリが登場してしまったりと苦戦していた。
授業の前は「AIで何でもできる」と感じていた児童が多かったが、美宅（みたく）理央奈さん（11）は「細かく説明しないと、うまく画像が作れなかった。もっと発達してほしい」と話していた。コーチを務めたデータサイエンティストの坂本康昭さん（49）は「AIはうまく使えば武器になるが、完璧ではない」と課題を指摘した。