神秘的な「双子語」を目撃! 2人だけの謎の言葉で、完璧な会話を…〈南家真紀子 MIRACLE TWINS〉

 息子たちが1歳11カ月の頃の出来事です。それは私が目撃することができた、たった一度きりの貴重な瞬間でした。この時期、子どもが喃語(なんご=乳児が発する、言葉になる前の音声)を発声することは当然ですが、私が見たそれは独り言でも一方通行でもなく、完璧な会話のキャッチボールでした。2人には2人だけの空気が流れているようで、不思議な集中力と緊張感がありました。

 乳児期の双子育児はしんどい局面が多く、疲弊して日々の興味深い瞬間に反応する心を失ってしまいがちでした。でも時折、こんなふうに神秘的な瞬間に立ち会うことで「やっぱり双子ってすごく興味深い!」と思い直すのでした。小さな出来事や変化に気づいて喜べる、そんな心の平穏を大切にしたいなと思っています。

◇紙面に掲載された元の作品

※毎月第3金曜日掲載

南家真紀子(なんけ・まきこ)

 アニメーションアーティスト。三重県出身。武蔵野美術大学卒業後、アニメ制作会社勤務を経てフリーに。NHK・Eテレの子ども向け番組「いないいないばあっ!」のアニメコーナーなどを手掛ける。11歳の双子男児と5歳男児を子育て中。作品や活動は公式サイトで紹介している。

コメント

  • 我が家は高2の男女の双子です。 小さいとき、双子語話してましたよー。 いつも二人で話してはキャッキャッしてました。 1つも理解出来ませんでしたが。
     
  • 双子アルアルですね!うちの双子が小さい時もなにやらお話ししてケラケラ笑ってる様子を見ていた時間はとても幸せだったなぁ〜と思いだします。絵がとても可愛いですね。