小児コロナワクチン接種 福生市がアンケート結果公表 半数以上に副反応、それでも保護者の7割超が3回目に前向き

佐々木香理 (2022年6月9日付 東京新聞朝刊)

東京都福生市が実施したアンケート結果の一部。副反応の症状は「腕の腫れ、痛み」が目立った

 東京都福生市は新型コロナウイルスワクチンを2回接種した子ども(5~11歳)391人の保護者を対象に4~5月に実施したアンケート結果をまとめた。1、2回目とも半数以上に副反応があったものの、7割超の保護者が3回目接種に前向きな回答を寄せた。市健康課の担当者は「接種を判断する際の参考にしてもらえれば」と話す。

「小児接種の情報少ない」との声を反映

 市は3月から小児接種を開始。1回目接種率は19・23%にとどまり、保護者から「小児接種の情報が少ない」などの声も寄せられたため、不安の解消につなげようと4月28日~5月13日、ウェブ上で13設問に答えてもらう方式で実施。391人のうち202人の保護者から回答を得た。回答率は51・7%。

 接種前の不安の有無を聞いたところ「大いにあった」が8%、「少しあった」が67%、「なかった」が25%だった。副反応に関しては1回目の接種で53%、2回目で62%があったと回答。症状は「腕の腫れ、痛み」が目立った。1回目で9%、2回目で17%が「37.5度以上の熱が出た」とした。

 3回目接種については「なるべく早い時期での接種を希望」が47%、「様子を見て問題がなければ接種したい」が29%。「希望しない」は6%、「決めていない」が18%だった。

 詳細は福生市のホームページで閲覧できる。担当者は「今後も判断材料となるデータを提供していきたい」としている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年6月9日