保育園児がバスケの面白さを体験 Bリーグ川崎のコーチが訪問する「クリニック」
安田栄治 (2021年6月10日付 東京新聞朝刊)
川崎市高津区の「すこやか高津保育園」で、川崎ブレイブサンダースのアカデミーコーチによるバスケットボールクリニックが開かれ、約30人の5歳児がバスケットボールを楽しんだ。
運動能力の発達を 川崎市保育会が連携
気温30度を超える真夏日となった8日、強い日差しが降り注いだ園庭に子どもたちの笑顔がいくつも並んだ。準備体操の後、コーチがドリブルのお手本を見せると子どもたちは大きくうなずき、グループに分かれてドリブル練習を繰り返した。
その後はコーチらが持つビニール製の輪をゴールに見立ててシュートを放ったり、パスしたり。グループでドリブルの速さやシュートの成功数を競ってバスケットボールの面白さに触れていた。
「ドリブルしてシュートするのが大好き」「シュートは(サッカーのように)足でやってきたけど、手でやっても面白かった」と子どもたちは口々に話し、気持ちよさそうに汗をぬぐっていた。
コーチの岩崎淳(まこと)さんは「ドリブルやシュートが思っていた以上にうまいので驚きました。1人でも多くの子どもたちがバスケットボールに興味を持ってくれたら、われわれも励みになります」と目を細めていた。
保育園でのクリニックはブレイブサンダースと川崎市保育会(一般財団法人)が連携し、「ボール遊び」を通して子どもたちの運動能力の発達を狙う目的で今年4月に始め、今回が4回目。同会加盟保育所の保育士の指導力を高めるため、この日のクリニックは動画にし、研修に活用するという。