〈中倉彰子さんの子育て日記〉14・働くママの日々

(2013年3月8日付 東京新聞朝刊)

保護者会役員に

 次女(4つ)と末っ子(2つ)が保育所にお世話になっています。卒園までに子ども一人につき一度は保護者会の役員を務めるのが慣例です。本年度、私は次女のクラスの役員を務めることに。この1年で芋掘りや観劇会の企画と準備、クラスの親睦会の企画などをしました。 

 ママさんたちと何度も打ち合わせやメールのやりとりをして、それまでは朝夕にあいさつをする程度の方も多かったのですが、おかげで交流が広がりました。

 話をしていると、「世のママさんたちって本当に大変だな~」と思います。近所に誰も育児を手伝ってくれる人がいないとか、仕事の帰りが遅くて、いつも保育所の終了間際に迎えに駆け込むとか。その上、保護者会の役員もやっていて…。「あー、私はなんて甘いのだ」。いつもグチを言っている自分を反省。

 今、保育所の待機児童の問題が深刻化しています。半年間ですが、わが家も待機させられた経験があり、この問題には胸が痛みます。働きたいママが安心して子どもを預けられる環境が整うようにと、願うばかりです。

ママも将棋を

 ところで、ママさん同士の会話でいつも戸惑うのが、自分の職業のこと。「女流棋士」と言っても、女性は将棋になじみが薄いようで、「えっ、それって何?」という感じ。説明するのが大変なので、隠すことも(笑)。

 それでも、長女(7つ)が通う小学校のママ友さんになると、子どもが学童保育などで将棋を指していたりします。保育所に比べると将棋の認知度は高く、「彰子さんが担当する入門将棋セットを買ったわよ」とうれしいことを言ってくれます。ママさん同士のよしみで、お子さんを自宅に招いて、将棋を教えることも。

 3月には、地元の東京都府中市で「武蔵の国府中けやきカップ」という将棋のイベントが開催されます。毎年、私と妹で企画と運営を担当し、今年は女流棋士トーナメントのほかに、新しく「子供団体戦」という3人1組で参加する大会を併設しました。ママ友の子ども2人と長女でチームを作って出場させたいなと、ひそかに計画中です。当日は入場無料で、初心者のためのコーナーもありますので、たくさんの方に参加してほしいです。(プロ棋士)