奮闘する医療関係者に元気・勇気・笑顔! 台東のチアクラブが応援動画 地元の永寿総合病院にもエール

井上幸一 (2020年5月15日付 東京新聞朝刊)
 チアリーダーができることは応援。合言葉の元気、勇気、笑顔を伝えたい-。こんな思いから、主に台東区の小中学生約40人でつくる「まつばチアリーディングクラブ CUPIES(キューピーズ)」は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、治療に当たる医療関係者や、外出を自粛している人たちへの応援動画を作り、YouTubeで公開している。

全メンバーのメッセージ OGの高校生が編集

 松葉小学校(同区松が谷1)の体育館を拠点とするチームは、20年以上前に「まつばバトンクラブ」として発足。2014年に今の名称になり、大会に出場するようになった。

 コロナ禍で、3月から集まって練習ができず、動画で使う写真や映像は、チームのグループLINEで募集した。全メンバーが、思いをつづった用紙を自宅で持つなどして参加。OGの高校生が約1週間で編集した。

 映し出されたそれぞれのメッセージは、「ピンチな時ほど 笑顔でいよう!!」「辛(つら)いことの後には 幸せが待っている」と、前向きな内容。医療関係者への「おいしゃさん かんごしさん がんばってください」といったエールや、「手あらい!うがい!マスク! みんな元気な体!」など、感染予防を訴えるものも。

動画では、メンバーそれぞれがメッセージを発信

「永寿病院で生まれたメンバーも…がんばれ!」

 区内には多くの感染者を出した永寿総合病院(東上野2)もある。チームでは同病院向けバージョンの動画も作成し、DVDを病院に郵送した。こちらは、冒頭、「私たちのなかには 永寿病院で生まれた子もたくさんいます」と記し、「永寿病院!! がんばれ」の言葉で終わっている。

 チームを指導する武藤静香さん(34)=台東区=は「メンバーの小中学生だけでなく、保護者、OG、指導者みんなが何かできないかと考えた。普段、動画を撮影している高校生が発案してくれた。私たちの思いが、たくさんの人々に届いたら」と話している。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年5月15日