コロナ禍の子どもの記憶を残そう 「言葉にならない思い」を絵に 船橋市教委が企画、15日から展覧会
保母哲 (2020年6月5日付 東京新聞朝刊)
新型コロナウイルスで学校が臨時休校となり、「未曽有の事態を経験した小中学生の記憶・記録を残そう」と、船橋市教育委員会が児童生徒の絵を募る「四つ葉のクローバープロジェクト〜未来へのメッセージ〜」が行われた。一般市民にも15日まで応募を呼び掛けており、15日からは船橋市民ギャラリー(船橋スクエア21ビル3階)で展覧会が開かれる。
「四つ葉のクローバー」を必ず
四つ葉のクローバープロジェクトでは、登校できない児童らに「言葉にならない思い」「誰かに伝えたい思い」などをテーマに不安や希望を描いてもらおうと、5月末まで各学校で作品制作が行われた。プロジェクト名は、四つ葉のクローバーを見つけると幸運が訪れる−と言われてきたことにちなんだ。
作品はA4判の縦位置とし、画材は自由。必須条件として、四つ葉のクローバーの絵を入れ、作品中に文字は入れないなどとした。プロジェクトを説明するため、市教委は動画も制作した。
15日から約100点を展示予定
市民からの応募作品も同様で、作品の裏面に作品名や作者名などを記した「作品票」を貼り、提出してもらう。展覧会は15日〜7月5日に開催予定(新型コロナの状況で変更あり)で、児童生徒と市民らの作品数百点が出展される見込み。会期中に寄せられた作品も、追加展示する予定という。
作品の送り先は船橋市民ギャラリー。問い合わせ(平日午前9時〜午後5時)は=電話047(420)2111=へ。