〈えほん〉「さとやまさん」文・工藤直子 写真・今森光彦
長壁綾子 (2018年5月4日付 東京新聞朝刊)
「さとやまさん」と呼びかけて、親しみを込めて里山に話しかける。
春の桜、夏の光、秋の紅葉、冬の雪-。四季を彩る風景、生きもの、風、空、色、形を、詩人・童話作家が、優しい詩で紹介。思わず歌いたくなる、と思ったら、新沢としひこ作曲の楽譜も載っている。写真家が捉えた季節の移り変わりや、そこに暮らす生きものたちの表情が、ページを彩る。
レジャーに最適なこの時季、この本を手に持って、親子で、さとやまさんに会いに行ってみませんか。
1620円。アリス館=電話03(5976)7011。