〈えほん〉「おおきなかぜのよる」著・阿部結
長壁綾子 ( 2021年12月3日付 東京新聞朝刊)
風が強く吹く夜、「かぜさん、だれかいっしょにあそぼうよって泣いてるみたい」とりくはおかあさんに話をする。だけど、りくはもうベッドに入る時間。
風はどんどん強くなって、窓を揺らしている。びゅううううっ。突然、風がほえだした。外にあったりくの車は飛んでいき、家の中のおもちゃたちも窓から駆けだした。りくも慌ててついていき、風に乗りながら森を目指し「よーいどん」。
夢と現実が入り交じるお話を、躍動する豊かなイラストで描く。大きな風とともにドキドキする夜の世界へ、出発!
1760円。ポプラ社=電話03(5877)8101。