小学生の願い事、大人が本気でかなえます 「おいしいフレンチトースト」ホテルシェフと一緒に

中山洋子 (2022年1月28日付 東京新聞朝刊)

田京シェフが考案したフルーツたっぷりのフレンチトースト=いずれも川崎区で(大師ONE博提供)

 「フレンチトーストのおいしい店が見つかりますように」。川崎市川崎区の川中島小学校6年の土肥愛歌(どいまなか)さん(12)のこんな願い事が、川崎キングスカイフロント東急REIホテルのシェフの協力で実現した。

川崎の市民団体「大師ONE博」が企画

 地域の小学生たちの願い事を、大人たちが本気でかなえにいく「願い事プロジェクト」の一環。大師エリアで地域おこしに取り組む市民団体「大師ONE博」が企画した。

 昨夏、川崎大師周辺の3小学校の2000人以上の児童が短冊に書いて商店街に掲げた願いから、これまでに「ダンスがうまくなりたい」などの願いを実現させており、土肥さんで6人目。

特製フレンチトーストづくりに挑戦する土肥さん(右)

パンを卵液に24時間も漬けるとは!

 東急REIホテルの田京伸五シェフが、土肥さんのためにフルーツたっぷりのフレンチトーストを考案。「開発もしてみたい」という土肥さんは、今月19日に同ホテルでフレンチトースト作りにも挑戦した。コックコートを借りて、見習シェフを務めた土肥さんは「パンを卵液に24時間も漬けると聞いて驚いた。バナナも載せてもらえてうれしかった」と話し、1日限りの特製フレンチトーストを家族や友人たちと一緒に楽しんだ。

 当日の様子などは、大師ONE博のYouTubeチャンネルで3月をめどに公開される。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年1月28日