22代目「歌のお姉さん」は現役音大生ながたまやさん Eテレ「おかあさんといっしょ」4月から
上田融 (2022年2月19日付 東京新聞朝刊)
NHKEテレの子ども番組「おかあさんといっしょ」で、「歌のお姉さん」が6年ぶりに交代する。新しいお姉さんは、東京都内の音楽大学で声楽を学ぶ、ながたまやさん。小野あつこさんからバトンを受け取り、22代目「お姉さん」として4月4日から全国の子どもたちに歌を届ける。オンライン会見で、ながたさんは「歌い継がれてきた歌、新しいすてきな歌を一緒に歌って笑顔あふれる時間にしたい」と抱負を語った。
小野あつこさん ラストは4月2日
ながたさんは5歳からミュージカルに参加するなど歌やダンスの舞台に出演。高校も音楽科を卒業した。
「小さいころから歌うのが大好きで、幼稚園の時から歌のお姉さんになりたかった。笑顔がキラキラで、声が透き通って(歴代の)皆さんが憧れ。歴代のお兄さん、お姉さんがつないできた番組を引き継ぐ重み、責任をひしひしと感じている」。好きな番組内の曲には「銀ちゃんのラブレター」「タンポポ団にはいろう!!」などを挙げた。
一方、卒業となる小野さんは「とてもとても濃い6年間だった」と涙を交えて振り返った。この2年は、コロナ禍でスタジオに入る子どもたちを減らすなどしての番組作りだった。「日々変わらない番組を届けたいと、みんなで試行錯誤しながら収録した。少しずつ通常の放送に戻り、いろんな触れ合いができるようになったらいいな、と心から思っている」と後任に希望を託した。今後も子ども向けの歌の活動を続けるという。最後の出演は4月2日。
人形劇「ガラピコぷ~」が終了
「歌のお兄さん」の花田ゆういちろうさんら他の出演者は続投するが、2016年4月から続いてきた人形劇「ガラピコぷ~」は3月末で終了。かっぱやライオン、ヒョウタンのキャラクターが活躍する「ファンターネ!」になる。
月-金曜夕方の再放送の時間も、4月4日から現在の午後4時20分が午後6時になる。共働き家庭が増えているため、子どもの保育園からの帰りの時間に合わせたという。