12歳が発明したマスク留め「テリッパ」が商品化 SC相模原が29日のキッズイベントで販売
村松権主麿 (2022年4月25日付 東京新聞朝刊)
新型コロナウイルス禍で必需品となったマスクを外した時、服やバッグに簡単に留められるよう、相模原市の中学1年、嘉手納杏果(ももか)さん(12)が発明したマグネットクリップ「テリッパ」の商品化に、サッカーJ3のSC相模原が乗り出した。29日にクラブが相模原市内で開く子ども向けイベント「キッズドリームデイ」で発売する。
特許6件の嘉手納さん 初の商品化
嘉手納さんは、発明した3つのアイテムで計6件の特許を持つが、商品化は初めて。ポリ塩化ビニール製のテリッパは、両端に磁石と指入れを備え、マスクを服などにはさんで留める。2月には、祖父の資金援助で独自製作した1000個を相模原市に寄贈。報道で知ったSC相模原の関係者が「地元密着を掲げるクラブが商品化するべきだ」と発案した。
本体をクラブカラーの緑にし、クラブロゴも施して500個を製作。イベント会場の相模原ギオンスタジアム(同市南区)場外に設けるグッズ売り場で、1個550円で販売する。快諾した嘉手納さんは「私が考えたものを地元のSC相模原が商品化してくれ、すごくうれしい」と話し、当日は売り場に立つ予定。
イベントでは、ホームタウン5市町から選ばれた15歳以下のチームが元日本代表らと対戦し、YSCC横浜との公式戦もある。入場にはSC相模原の公式サイトなどでのチケット購入が必要。
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