山奥で道に迷った2人の若い男は、おなかをペコペコにすかせて歩いていた。すると、「西洋料理店　山猫軒」と看板を掲げた立派な家が立っていた。中に入り、廊下を進むと水色の扉に「この店は注文の多い料理店ですから、どうかご承知ください」と書かれていた。きっと人気のあるお店なのだろう。2人は喜んで扉を開けるのだが…。

　名作童話『注文の多い料理店』を、現代の絵本作家が描くイラストで、親しみやすい絵本版に構成した。宮沢賢治の物語世界への橋渡しとなる一冊。

　1540円。理論社＝電話03（6264）8890。