〈えほん〉「ちびくまくんと おほしさまの き」作・はらだよしこ
長壁綾子 (2023年4月26日付 東京新聞朝刊)
夜が怖いちびくまくん。真っ暗なお部屋にも入れない。お月さまが大きく明るいある晩、ちびくまくんは、ぱぱくまに連れられ「おほしさまの木」を見にいくことになった。ぱぱくまはキャンドルを用意し、ままくまはアップルティーを水筒に入れてくれた。
外は月の光や家の明かりに照らされ、夜の川は輝いている。びくびくドキドキしながらちびくまくんが見たものは?
子どもにとって夜は不思議で、ちょっぴり怖くて、特別な時間。できないことができるようになる喜びを感じられるお話。おやすみ前に読みたい。
1540円。講談社=電話03(5395)3534。