杉並区は子どもの意見を聞きます 「居場所づくり」指針策定へ、小中学生らに聞き取りやアンケート
奥野斐 (2023年11月10日付 東京新聞朝刊)
杉並区の児童館再編整備に絡み、岸本聡子区長は8日の記者会見で、子どもの意見も踏まえた「子どもの居場所づくり」指針を2024年度中に策定する考えを明らかにした。児童館や子ども食堂などを利用する小中学生らへの聞き取りやアンケートを通じ、より多くの子どもの声を反映させたいという。
児童館が減少 新たな居場所は?
アンケートなどの経費532万5000円を15日開会の区議会定例会に提出する補正予算案に盛り込む。
杉並区は2014年度以降、41あった児童館を本年度末までに25に減らす方針。岸本区長は就任後、再編計画を修正して検証してきたが、今後については、18歳までの子どもが利用する児童館の特性などを踏まえて新たな指針をつくることにした。
本年度は、区内の施設10カ所と小中学校の3クラスで計200人ほどに聞き取りをするほか、0~18歳の各年齢500人へのアンケート、施設運営者への調査などを予定。来年4月にも素案をまとめ、子どもたちと議論するワークショップを開く。