親子で楽しく体を動かそう! 世田谷で「すくすく親子体操教室」を開きました
「年齢に応じた運動遊び」講演&実践
第1部では保護者向けに講演会を開催しました。日本体育大児童スポーツ教育学部助教の河田聖良さんは「子どもにとっての運動は、トレーニングではなく楽しく体を動かす『遊び』を中心にすることが大切です」と強調。「散歩やお手伝いなども含め、細切れでもいいので、1日60分くらいを目安にして」と話しました。
幼児期は発達が著しく、動きが徐々に滑らかになっていく時期。「多様な動きを身に付けられるように、年齢に応じた運動遊びができる環境を確保してあげてほしい」と伝えました。
姿勢や体幹機能とも関係する呼吸の大切さにも触れ、吐く息でピンポン球を転がすなど呼吸を使った遊びも紹介。「大人も一緒に遊びを楽しんで、心と体をほぐしていきましょう」と呼び掛けていました。
講演会の間、子どもたちは日本体育大学体操研究室兼任講師の澤井雅志さんと一緒に親子体操の前の準備体操をしました。チームに分かれて、どちらが高く飛べるかを競ったり、バルーンをつかったかけっこや筋肉モリモリ体操など、元気に身体を動かしました。
第2部は親子体操の時間。子ども向けの運動遊びが専門の澤井雅志さんが、親子でできるさまざまな運動を教えてくれました。
乗り物のダンスでは、ママやパパが足の上に乗せた子どもを高いところまで持ち上げたり、抱っこして揺らしたり。おなじみの手遊び「むすんでひらいて」も、親子のペアやグループで、体全体を使って表現します。互いに走り寄ってハグしたり、走って離れたりすることを繰り返すことで、後ろ向きに走ったり、踏ん張ったりする練習になるそうです。
身近にある道具を使った遊びも運動能力アップに効果的。上からヒラヒラと落とした紙を子どもたちが走ってきてキャッチ。澤井さんは「目を動かす練習になり、走るのも好きになりますよ」とアドバイスしていました。色鮮やかなバルーンを使った運動も体験し、子どもたちは大興奮。膨らませたバルーンの上で、全身を使って楽しみました。
最後に「運動すること自体も大事ですが、抱っこやおんぶ、手をつないで走ったりするのは、この時期ならではですよ」と澤井さん。子どもたちだけでなく、パパやママにも笑顔が広がっていました。
参加者の声
◇田畠宏一さん・歌桜ちゃん(3歳)「楽しく遊ぶ中で身体能力を上げる工夫を教わることができて良かったです」
◇宇佐美浩明さん 未奈さん 航太郎君(3歳)「発達の段階に応じて動きがスムーズになっていくということが理解できました」
◇粟井真理さん 心結(みゆ)ちゃん(6歳) 咲心(さら)ちゃん(3歳)「家でもできることを教わったので実践してみたいと思います」