小惑星探査機「はやぶさ」学んだよ 相模原市でイベント開催 親子で星空VR体験や星砂のワークショップも

ワークショップで種子島の浜辺の砂から星砂を探し出す児童=相模原市中央区の市立博物館で

 相模原市は、世界で初めて小惑星の微粒子を地球に持ち帰った探査機「はやぶさ」に関連するイベントを9日、市立博物館などで開いた。星空のVR体験やワークショップを楽しむ多くの親子連れでにぎわった。

「はやぶさ」が地球に帰還した日を記念

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究施設が縁で交流を始めた相模原市など7市町でつくる「銀河連邦」は、はやぶさが地球に帰還した6月13日を「はやぶさの日」として、毎年関連イベントを開いている。市制施行70周年の相模原市は今年、9日から16日までを「はやぶさWEEK」とし、市の施設や学校でさまざまな企画を展開している。

 9日は市立博物館で、JAXA研究者が「はやぶさ」「はやぶさ2」がそれぞれ小惑星イトカワ、リュウグウから持ち帰ったサンプルについて講演。館内では、陣馬山の頂上から見える星空などを収録したVR体験会や、種子島の浜辺から探した星砂で星座の絵を作るワークショップもあり、都内から参加した小学3年生女子も「楽しかった」と喜んでいた。

 近くのJAXA相模原キャンパス宇宙科学探査交流棟では、コントローラを使って画面上の小惑星探査機「はやぶさ2」を操作し、小惑星リュウグウへのタッチダウンに挑戦する体験コーナーが公開された。