ディズニーリゾート、マザー牧場が暑さ逆手に「びしょぬれ」提供 来場者に「涼」を届けます

保母哲、山本哲正 (2024年7月23日付 東京新聞朝刊)
 関東地方が夏本番を迎え、猛暑の日が続いている。千葉県内の屋外テーマパークでは、暑さを逆手に取った試みも。水が降りかかるアトラクションを用意するなど、「涼」を届ける工夫で来場を呼びかけている。

散水しながらパレードするフロート=いずれも千葉県浦安市の東京ディズニーランドで

ディズニーはフロートなどが散水

 浦安市の東京ディズニーリゾート(TDR)では「びしょ濡(ぬ)れプログラム」を実施。ディズニー映画「ベイマックス」のフロート2台などが来園者に散水しながらパレードする。9月18日まで。

 東京ディズニーランド(TDL)のパレードルートで行われているのは「ベイマックスのミッション・クールダウン」。夏の暑さから来園者を守る散水プログラムとして、軽快な音楽とともにフロートが行進。1日当たり3回行われる。

ミストが噴き出すスポットも

 人気アトラクションである急流下りのスプラッシュ・マウンテンは「びしょ濡れMAX」と銘打ち、水量を増やし、水煙が立ち込める中でボートが落下。大きな水しぶきが上がる。ディズニーアニメのキャラクターたちが住むトゥーンタウンでは、レバーを押すとミストや水が噴き出すスポットを設置した。

 東京ディズニーシー(TDS)でも、自動運転のウォータービークルに乗るアトラクション・アクアトピアは、水が降りかかるスペシャルバージョンで実施。水の入ったたるを背負ったキャストが、希望者にミストをかけて回る「びしょ濡れタイム」もある。パーク内の飲食店では、アイスクリームや冷麺といった夏メニューがお目見えした。

水煙の中、ボートで進むスプラッシュ・マウンテン

マザー牧場ではアヒルが水遊び

 富津市のマザー牧場では「夏フェス 2024」が開かれている。9月16日まで。アヒルの大行進が夏バージョンになり、びしょぬれイベントも。遊びの合間に、マザー牧場産の牛乳で仕上げた期間限定メニュー「冷やしミルク担々(たんたん)うどん」が楽しめる。7月27日からは夜間に営業を延長する「サマーナイトファーム」もある。

水を浴びて楽しむ「ウォーターキャノン」=富津市のマザー牧場で

 お尻をフリフリ、ヨチヨチ歩く姿が人気の「アヒルの大行進」は「アヒルのじゃぶじゃぶ大行進」にバージョンアップ。アヒル専用のウォータースライダーやスプリンクラーが設置され、水遊びを楽しむアヒルたちを見られる。

ウォータースライダーを楽しむアヒルたち

 着替え必須のびしょぬれイベント「スプラッシュタイム!」では、大量の水が大砲のように飛び出す「ウォーターキャノン」、大型ホースやスプリンクラーからの水をかぶることができる。

 冷やしミルク担々うどんは、ピリ辛ゴマソースの味付けを、牛乳でマイルドな口当たりに。自家製ボローニャソーセージがトッピングされ、余ったソースと楽しめる海苔(のり)ご飯や甘味付きで1700円。

 通常の営業時間は平日午前9時半~午後4時半、土日祝日午前9時~午後5時のところ、サマーナイトファームでは7月27日~8月31日の土日祝日とお盆期間に午後8時半まで延長する。打ち上げ花火を芝生に寝転がって鑑賞できる。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2024年7月23日