ランニング専用ベビーカーの「バギーラン」で鍛えたパパ、初挑戦の東京マラソンを完走!
加藤健太
「バギーラン」を知っていますか? 専用のベビーカーを使ったランニングのことで、米国などでは、幼い子を持つママやパパに親しまれています。3日に開かれた東京マラソンを走り抜いたパパランナーの中にも、このバギーランでトレーニングを積んだ人がいました。
米国で盛ん、出産後のリフレッシュに
4歳と1歳の姉妹を育てている東京都中央区の会社員浅川毅郎(たけお)さん(36)は、フルマラソン初挑戦。3時間36分19秒(速報値)で走りきり、「世界中のランナーたちと走れて楽しかった」とレースを満足そうに振り返りました。
浅川さんがトレーニングで取り入れてきたのは、ランニング専用のベビーカーを使って走る「バギーラン」。出産後のリフレッシュや運動不足の解消になると、米国などで楽しまれています。学生時代は陸上部だった浅川さんは、留学先のボストンでベビーカーを押しながら走る人たちを見かけて興味を持ったそうです。
寝不足の妻のため、走り始めました
長女の薫ちゃん(4つ)が生後半年になった頃、毎晩夜泣きへの対応で寝不足だった妻に熟睡できる時間をつくってあげたいと、薫ちゃんを連れだし、バギーに乗せて走り始めました。休日の朝に1時間半。娘が言葉を覚えてからは、走りながらの会話も楽しく、「コミュニケーションの場になっています」と話します。
子どもの安全を守るため、バギーランには専用のベビーカーを使います。通常のベビーカーよりもタイヤが大きく、振動を吸収するサスペンションもついているため、段差などに引っかかりにくくなっています。前輪は向きが固定されていて、安定して走ることができます。
練習の「相棒」は今、1歳半の次女葵ちゃんにも引き継がれています。最近は、10キロくらいの場所なら、浅川さんがバギーラン、妻は薫ちゃんを乗せて自転車で、ということが増え、車を使う機会は減ったそうです。浅川さんは「家族全員がハッピーになれる。日本でも広まれば」と期待しています。