〈清水健さんの子育て日記〉13・参観日、大きな声で「はい!」
保護者もソワソワ参観日
みんなソワソワしている。そりゃそうだろうな。幼稚園の参観日。それは子どもたちだけではなく、保護者も同じ思いだったりする。
どんな様子かな。こんなことができるようになってるんだ。先生の言うことをちゃんと聞いて、大きな声で歌ったり、友達と教えあいながら工作したり。チラチラとこちらを見ながら(笑)
いつもとは違う表情を見せるわが子は頼もしく見える。でも、親心って不思議なもので、「できる」、その姿がうれしかったり、ちょっと寂しかったりするものなんですね。これが成長。親も一緒に、ですね。うれしかったといえば、いつも頼ってばかりのばあちゃんがその息子の姿を本当にうれしそうに見ていて…。ありがとね。
1年の成長ぶりに感動
年少さんの時は、給食の時間におぼんに載ったスープをこぼさないよう、1列に並んでゆっくり、本当にゆっくり、みんなが自分の机まで運んできていた。年中さんになって、そのスピードが速くなっている。お兄ちゃん、お姉ちゃんになってるんだな。そういえば、家でも脱いだ服を自分でたたんでる。幼稚園での1年、ここまで成長するんだね。先生ってすごい! 信頼して任せることができる幼稚園との関係に感謝です。
先日、東京都国分寺市で講演会の機会がありました。僕のことはほとんど知らない方が多い中での舞台。緊張していると、始まる前、「東京新聞、見ていますよ」。ありがとうございます。今回が13回目、見てくださっていることを聞かせていただき、なんだかすごくうれしくなって緊張も少し和らぎました。「私にも同じ年代の子どもがいて大変ですよね!」って。紙面を通して、そして直接もお会いできる。大切なつながり。講演会後にも子育て話で盛り上がりました。幼稚園の参観も、講演会も「その場」がまさに子育て日記なのかな。
楽しみが一つ増えました
東京への行き帰り、駅のホームでは新幹線の写真を何枚も撮り、帰って息子に見せ「どうだ、パパ、この新幹線に乗ったんだぞ」って(笑)。そこからはプラレールごっこ。大好きな恐竜も登場してくる。
家では甘えていても、「はい!」と大きな声が幼稚園の教室にあった。その声に息子の成長を感じて、息子以上に「どんなだろ」ってソワソワした参観日だったけれど、今度はどんな表情を見せてくれるのかな。また一つ楽しみが増えました。(フリーアナウンサー)
しみず・けん
1976年、堺市生まれ。2001年、読売テレビ入社。13年5月に結婚し、14年に長男誕生。約4カ月後に妻を亡くす。17年1月に退社、現在は主に講演活動を中心に活躍する。著書に「112日間のママ」(小学館)、「笑顔のママと僕と息子の973日」(同)。