送っていく距離がだんだん短く…複雑な親心〈清水健さんの子育て日記〉35
うれしい反面、何だか寂しい気持ちに
朝、小学1年の息子を学校に送っていく距離がどんどん短くなっています。もう家の玄関で「行ってらっしゃい!」をしても大丈夫なのだけれど、一緒の時間に僕も仕事に出るので途中まで。というのは、送っていきたい僕の言い訳なのかもしれない(笑)。
送っていく距離は、入学当初は家から5分だった場所が今では1分の場所に。朝の忙しい時間なので、距離が短くなるのは助かります。でも、僕の心配に関係なく、手を振った後、楽しそうにお友だちと登校していく後ろ姿を見ていると、うれしい半面、こうやってどんどんひとりでできることが増えていくのかな、と何だか寂しい気持ちにもなる親心。
学校は新型コロナの影響で午前中のみの授業。「今日も楽しかった!」。そう話す息子の言葉に、毎日の対応に大変であろう学校に感謝です。
学校のプリントに先生からのメッセージが添えられていました。「頑張っていますね! この調子です!」。クラスのみんなにメッセージを書くことの大変さを想像するとともに、そのメッセージ一つで、もっと先生に褒めてもらいたい、と息子の頑張りが変わるのがわかる。少しイライラして褒めることを忘れてしまっている自分に反省です。
経験してしまったからこそ「早期発見を」
先日、コロナ禍におけるがん検診を考えるイベントの司会をしました。「自分は大丈夫!」と思わずに検診を受ける。わかっていても、毎日の子育てや仕事が忙しかったり、がんが見つかってしまったら、という怖さもあるかもしれない。検診に行かないのではなく、行けない理由を自分でつくってしまう。その気持ち僕もわかります。もちろん、何もないのが一番です。でも、やっぱり早期発見。
僕は経験をしてしまった家族として、「検診に行きましょう!」ではなくて、経験を話すことで、少しでもいいので「検診に行っておこうかな」と考えてほしいなと思っています。こんなことしかできないけど、こんなことも続けていきたい。
ママの写真の前のお水を替えながら、少し減っているのを、冗談で、飲んだのかな、なんて話す息子に成長を感じる。初めて学校でテストがありました。大事なものはママの写真の前に置くのは、わが家の自然とできた決まり事。答案用紙をどんな顔で写真の前に置くのかな。何点であろうときっと妻は笑顔で「頑張ってるね!」と言うんだろうけど。 (フリーアナウンサー)
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