フードバンクが子ども食堂「キッズカフェ」オープン 浅草橋に子どもの居場所
神谷円香 (2017年3月30日付 東京新聞朝刊)
日本初のフードバンク活動団体「セカンドハーベストジャパン(2HJ)」が、台東区浅草橋の事務所の隣に子ども食堂「キッズカフェ」を開いた。日ごろから事務所に、保護者らと食べ物を受け取りに来る子どもたちのために「居場所」としてもらおうと考えた。
食事も勉強も、読書もできる♪
広さは20平方メートルで、カウンターとテーブルに計17席がある。提供するのは、フードバンク活動に協力する企業から寄付されるカレーやパン、ジュースなど。職員1人とボランティア2、3人で対応する。勉強をしたり本を読んだりもできる。
家庭で満足に食事ができない小学生を対象に週3回、軽食の提供から始め、将来的には週5回、夕食を取れる場所にする。
現在、フードバンクに寄せられた食べ物の受け取りは月2回まで。2HJのマクジルトン・チャールズ理事長は記者会見で「キッズカフェを作り来てもらう頻度を増やせば、もっと支援ができるのではないかと思う」と話した。経済状態に関係なく、食べ物の心配をせず安心して暮らせる仕組み「フードセーフティーネット」を2020年までに日本で構築するのが目標だという。
キッズカフェは30日にプレオープンし、4月1日から正式に始める。開店は木、金、土曜日の午後1時半~6時。問い合わせはセカンドハーベストジャパン=電03(5822)5371=へ。