生活苦のひとり親世帯、6割超が新型コロナの影響を懸念 「収入に影響与えそう」「給食ないのが家計に負担」
中村真暁 (2020年3月17日付 東京新聞朝刊)
NPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」が今月上旬、生活が苦しいひとり親など96人に行った調査によると、「新型コロナウイルス感染症の拡大で、仕事に行けなくなるなど収入に影響を与えそう」と回答したのは63.5%に上った。
学力低下や繁華街などでの感染も心配
回答したのは、乳児から高校生までの子を持つ保護者。ひとり親が90.6%で、豊島区在住者は86.8%。板橋、新宿、練馬各区などからも寄せられた。
就業者87人のうち、職場での有給利用や休業補償について「制度があり、利用を検討している」と答えたのは14.9%。「制度はあるが利用できそうにない、前例がない」は17.2%、「制度がなく、何の対応も期待できない」は44.8%だった。給食がない経済的負担が家計に大きく影響を与えるか、という問いには「とてもある」と「ある」が計83.5%を占めた。
記述欄では、「学力低下につながりそう」「子どもたちがずっと家にいるのは無理。出掛けることが多くなると、学校での感染より心配」「栄養不足になりそうだが、食事にお金も手間もかけられない」「勉強しなさいといっても聞かず、結局ゲームやユーチューブばかり」「繁華街や商業施設へ出入りしそうで不安」といった声が寄せられた。