〈23区の新年度予算案から〉墨田区 産後ケア事業に2億円 学童クラブの待機児童対策も強化
長竹祐子 (2022年2月4日付 東京新聞朝刊)
〈2022年度予算案〉東京都墨田区は、二酸化炭素排出を減らし環境に優しい持続可能な「ゼロカーボンシティ」実現に向けた取り組みに1億8300万円を計上。区庁舎で使用する電力の2割を風力や太陽光などの再生可能エネルギーに切り替え、公用車に燃料電池車2台を導入するなど、環境負荷軽減を図る。
宿泊型・訪問型ケアに加え、日帰りケアを新設
人生100年時代を見据え、高齢者の健診や介護のデータを集約して分析し、相談や支援に生かすため、高齢者の保健事業と介護予防を一体的に行う事業に2174万円を充てる。また、高齢者向けデジタル講習会を墨田区内の大学と連携して開催。スマートフォンの困り事を気軽に相談できる「デジタル茶房(仮称)」を設置する。
安心して子どもを産み育てられる環境の整備のため、産後ケア事業の拡充に2億円を充てる。従来の宿泊型や助産師による訪問型のケアに加え、日帰りケアを創設する。また、児童の放課後の居場所である学童クラブの待機児童解消対策を強化。民間物件などを活用して増設し、待機児童ゼロを目指す。
山本亨区長は「住み慣れた地域で安心して生き生きと暮らせるまちづくりを着実に進める」と話した。