限界だった双子妊娠 伝わらないつらさ〈南家真紀子 MIRACLE TWINS〉

  多胎妊娠は命や発達に関わるリスクが高いため、予定日の2、3カ月前から入院するケースが多いです。

 でも、病院にいる安心感とは裏腹に、自由に動けない環境にストレスを感じ、おなかを支えられないほど衰えていく筋力に不安が募りました。何よりつらかったのは、この特殊な妊娠経過と困難さが、身近な夫にすら伝わりにくいこと。困難なのは産後だけじゃないんです。周囲の方はどうか妊婦と胎児たちに寄り添い、支えてあげてくださいね。

 あの日、片手に2リットルを3本、両手で12リットルの水をぎゅっと握りしめて病室の前に立つ弟の姿を、思い出すと今でも涙が出ます。こんな不出来な姉にもかかわらず、発信したSOSに応えてくれた弟の存在に心から感謝したのでした。

◇紙面に掲載された元の作品

南家真紀子(なんけ・まきこ)

 アニメーションアーティスト。三重県出身。武蔵野美術大学卒業後、アニメ制作会社勤務を経てフリーに。NHK・Eテレの子ども向け番組「いないいないばあっ!」のアニメコーナーなどを手掛ける。13歳の双子男児と7歳男児を子育て中。作品や活動は公式サイトで紹介している。

コメント

  • 私は、7か月で3つ子を出産しました。三つ子でもつらい、その後双子を妊娠しています。この記事を読んで心配になりましたがその気持ちとともに同じような気持ちになれる気がします。
    3児の母・双子妊娠 --- --- 
  • そんな苦しさがあるなんて… やっぱり、子供を産むのは大変だね。
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