「赤ちゃんポスト」の名称を募集 江東区で設置構想「もっと優しいイメージを」
佐藤航 (2023年1月17日付 東京新聞朝刊)
さまざまな事情で親が育てられない乳幼児を匿名で預かる通称「赤ちゃんポスト」を、来年秋に産婦人科診療所に設置する構想を進めている医療法人社団「モルゲンロート」(東京都江東区豊洲5)が、特設ウェブサイトでポストの名称を募集している。
医療社団法人モルゲンロート 3/31まで
赤ちゃんポストは規制する法律や公的ガイドラインがなく、決まった名称もない。国内の医療機関で唯一設置している熊本市の慈恵病院は「こうのとりのゆりかご」の名称で運用している。モルゲンロートの小暮裕之理事長は「『赤ちゃんポスト』にはネガティブな響きがある。命を守るための施設。もっと優しいイメージがほしい」と考え、名称の公募を決めたという。
特設サイト「『こうのとりのゆりかご』TOKYOプロジェクト」から応募できる。3月31日まで。
一方、赤ちゃんポストを巡って、江東区は「医療ケアのない孤立出産を促しかねない」として慎重な姿勢を示している。