〈中倉彰子さんの子育て日記〉66・夏休み宿題計画

(2018年7年27日付東京新聞朝刊)

 いよいよ夏休みが始まりましたね。先日、それぞれ通信簿を持って帰ってきたわが家の子どもたち。次女のマキは、見せる前にまず言い訳から入ります。「4年生になるとね、評価が厳しくなるんだって」から始まり、長いのなんの(笑)。「はい。もういいから見せなさい」。渋々見せ、いろいろと解説します。「苦手な算数がまあまあだったね」と言うと、「マキも意外だったよ。いつもあと何分で授業終わるかなって思ってるから」。えぇ、そうだったの! もっと授業に集中してほしいんですけど…。 

感想戦

 長男のシンは、国語の「文字や言葉を正しく使ったり、書いたりする」の部分が「もう少し」。本人は「ゲームを早くやりたいから、漢字のなぞり書きの宿題を適当にやってたからかも」。普段からご褒美で釣って宿題を終わらせている弊害? 言いたいことをグッとこらえようとしても、つい私も「できる部分」より「できていない部分」を指摘してしまいます。

 通信簿を見ながら、一緒に1学期を振り返りました。将棋で言う「感想戦」です。感想戦とは、対局終了後に対局者同士が1局を振り返り、感想を述べ合うもの。1学期の「感想戦」をしっかりと行い、2学期へつなげていきたいものです。

計画作りは…

 さて夏休み。ダラダラ過ごさないよう宿題計画表を作ることにしました。夏休みを3つの期間に分け、それぞれ達成できたら、ご褒美です(懲りてない私…)。

 長女のマイは、自分で計画を立て「まずは1週間。その後は様子を見てから記入する」。次女のマキは私と一緒に計画を立てました。「最初の1週間は、毎日漢字プリント2枚ずつ」と書き込むマキ。お、いい感じ。「計算ドリルは?」の問いに、「あ、それは後でいいや」。「苦手なものから先に取り掛かった方がいいんだよ」と言いつつ、私も仕事で苦手なことを後回しにしていることが脳裏をよぎり苦笑い。人のふり見てわがふり直せ、ですね。

 よし、ここまでは私も計画通り。あとは実行できるかが勝負です。シンは、コツコツこなすタイプではないので、最初から計画作りは諦めました。最終日に泣き泣き宿題を進めるということだけはないように注意しないと…。3者3様の夏休み、どんな展開になるのやら。(プロ棋士)