キャッシュレス決済で賢くポイ活 自然にたまる工夫を〈どんぶり一家のマネー術〉

(2021年4月2日付 東京新聞朝刊)

 主婦の財子(ざいこ)さん(39)と会社員の夫の経男(つねお)さん(42)、長男税太(ぜいた)くん(4)、長女貨保(かほ)ちゃん(0)のどんぶり家。一家のお金の悩みにFP陽子さんが助言するコーナーです。

決済手段が増えたら一括管理アプリ

 財子 キャッシュレス決済って便利ですね。貨保を抱っこしていて財布が取り出しにくいときなんか助かります。でも、決済アプリが増えすぎてしまって…。

 陽子 決済方法が分散すると、家計管理が複雑になります。できれば一つに絞りたいですが、お店によって使えるアプリが違ったりするので、いくつか使っている人も多いですよね。その場合、「○○ペイは月2万円」などとざっくり予算決めをしましょう。それぞれの決済と連携して一括管理できる家計簿アプリも便利です。

 財子 セキュリティー面で気をつけておくことはありますか。

 陽子 決済専用の口座やカードの利用限度額を決めて、何らかのトラブルに遭った時の被害を限定的にする工夫をしておくといいですね。明細を確認する習慣をつけるのも大切です。

“経済圏をまとめる”のが効果的です

 財子 アンケートに答えてポイントを稼いだりして、「ポイ活」にも興味があります。でも、あまり効率的にできていません。

 陽子 ポイントをためるのにも作戦が必要ですよ。効果的なのは経済圏をまとめること。たとえば、楽天モバイルのスマホを使っているとしたら、楽天銀行にひも付けた楽天カードの決済で銀行金利のアップ、楽天市場のキャンペーン中に買い物をする、といった工夫です。スマホ料金や光熱費など毎月固定費を支払うだけで、いつの間にかポイントがたまります。

 財子 携帯電話会社が競って値下げしているので、夫と一緒に契約を見直そうと思っていたところです。キャッシュレス決済のことまで考えて検討したほうがいいですね。

 陽子 子育て中は忙しいですから、ポイント獲得のために時間をかけすぎるのも本末転倒。生活の中で自然とポイントがたまり、支払いにもあてられるのが理想的ですね。

 財子 せっかくポイントがたまったのに、うっかり使用期限が過ぎていた、ということも多いです。

 陽子 使用期限が迫ったら、ポイントで運用する「ポイント投資」を試してみては。キャッシュレス決済のアプリなどで少ないポイントでも始められ、初心者に向いています。

監修・八木陽子 

 東京都在住。1男1女の母。出版社勤務をへて独立。2001年、ファイナンシャルプランナーの資格を取得後、マネー記事の執筆やプロデュース、セミナーなどの仕事をする。2005年、親子でお金と仕事を学ぶ団体「キッズ・マネー・ステーション」を設立。2008年、家計やキャリアに関する相談業務を行う「株式会社イー・カンパニー」を設立した。著書に「6歳からのお金入門」(ダイヤモンド社)、「10歳から知っておきたいお金の心得」(えほんの杜)など。

※「どんぶり一家のマネー術」は毎月第1金曜に掲載します。次回は5月7日です。