どうするの?杉並の街づくりや若者支援 小中学生30人が岸本聡子区長にインタビュー 広報紙制作に挑む
山下葉月 (2022年8月17日付 東京新聞朝刊)
東京都杉並区在住の小中学生約30人が「すぎなみの今」をテーマに、岸本聡子区長にインタビューし、広報紙を制作するワークショップが16日、区役所で開かれた。
区の次世代育成基金を活用して主催
子どもたちは岸本区長の目をしっかり見ながら、杉並の街づくりや若者などをテーマに、鋭い質問をした。NPO法人「マナビエル」(港区)が区の次世代育成基金を活用して主催。子どもたちは「街」「若者」「働く」「暮らす」「未来」の5つのグループに分かれて議論し、質問を出し合った。
区立小5年の鈴木愛菜さん(10)は「今までの杉並で変えていきたいところはどこですか」と質問。これに対し、岸本区長は「実は杉並を変えたくないと思っている。公園が大好きだし、杉並の緑や川をどうやって守っていけるのか考えている」と答えた。鈴木さんは「自然はあるけど少なくなっていると感じた。いいところは残しつつ、改善もしていけたらいいと思う」と話した。
別の女子生徒はシングルマザーなどで、貧困を理由に進学できない子どもへの支援を聞いた。岸本区長は「学業は親の収入に関係なく、学びたいという若者がすべて学べるべきだ。区は一生懸命知恵をしぼってやっていきたい」と話した。
このインタビューは、杉並区報を制作する会社「文化工房」の協力で広報紙「ボールキッズすぎなみ」にまとめ、10月頃に区内の全小中学校に配布する予定。