墨田区・足立区・豊島区も給食費を無償化 東京23区に広がる波
井上真典、長竹祐子 (2023年6月23日付 東京新聞朝刊)
子育て世帯の負担軽減や物価高騰対策として東京23区で小中学校の給食費無償化が相次ぐ中、墨田区、足立区も今秋、無償化する。
「子育て世代の負担軽減は喫緊の課題」
墨田区の山本亨区長は22日の区議会定例会で議員の代表質問に答え、9月の議会で提案する旨を明らかにした。対象は区立の全小中学校計35校の児童生徒計1万4500人。年間7億8000万円かかるという。山本区長は「子育て世帯の負担軽減は喫緊の課題」と早期の実現を目指す。
今年4月から区立中学校で無償化をしている足立区でも、近藤弥生区長が21日の区議会定例会で、10月から小学校の給食費を無償化する意向を発表した。
豊島区は給食室改修中の弁当代を負担
豊島区も22日、区立小中学校に通う児童生徒の給食費を9月から無償化すると発表した。所得制限は設けない。対象は小学校22校、中学校8校の児童生徒約1万1930人。給食室改修のため2学期は民間業者の弁当を利用する南池袋小では原則、区が弁当代を負担する。
無償化は高際みゆき区長が4月の区長選で公約に掲げていた。区議会6月定例会に提出する一般会計補正予算案に事業費4億4438万円を盛った。
高際区長は「学齢期の子がいる家庭の負担を減らし、子どもの心身の健やかな成長に取り組みたい」と話している。
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