偶然?奇跡? 150周年記念の風船が「同い年」の2小学校に舞い降りて… 川崎市・生田小5年生がオンライン交流
栃木・埼玉からお祝いのメッセージ
「風船が縁でつながりができたと思うと、とても不思議な気持ちですね」
生田小の音楽室。5年1組の児童が呼びかけると、スクリーンの向こうで、上高根沢小の児童が応えた。「学校に風船が飛んできた時はびっくりしました」
生田小が、連絡先を記した約500個の風船を飛ばすバルーンリリースを行ったのは4月。舞い降りた風船を手にした人々から次々とお祝いが届く中、同じ「150歳」の両校からもメッセージが寄せられた。これを機に連絡を取り合い、交流会が実現した。
上高根沢小からは5年生8人が登場。事前に撮影した歌や踊り、ユーモアを交えた自己紹介が流れると、生田小の児童たちの笑い声が響いた。
互いの学校をクイズ形式で紹介
両校は、互いの学校や地域を、クイズ形式などで紹介。生田小児童が「修学旅行は日光へ行きます」と話すと、日光と同じ栃木県にある上高根沢小児童が「待ってます」と歓迎した。
別の教室では、5年2組が三輪野江小と交流。おそろいの赤いTシャツで画面に登場した同小児童の姿に、生田小児童から「すごい」との声が出た。
後半は5年生児童83人全員が音楽室に集まり、3校同時に画面で交流。それぞれの校歌を披露し、笑顔や拍手が絶えない中、1時間超の交流が終わった。
修学旅行で日光に行く時会えれば
1組の白石理人君(11)は「上高根沢小は少ない人数ですごく頑張っていた。僕たちも、人数が多くても、みんなで協力できるところを見せられたと思う。修学旅行で日光に行く時、もし会えたら、奇跡だなと思います」。
2組の鈴木可風君(10)は「奇跡的な交流会ができました。生田の魅力、川崎市の魅力を伝えられたと思います。いつか向こうの学校を、自分の目で見て、もっと詳しく知りたい」と話した。
渡辺晴美校長(60)は「子どもたちのアイデアで生まれたバルーンリリースで縁が生まれ、交流という形になって良かった」と話していた。