高2が架空の政党を考え「模擬選挙」 政見放送の動画やビラも作成 都立井草高の「公共」授業で

奥野斐 (2024年2月18日付 東京新聞朝刊)
 都立井草高校(練馬区上石神井)で、衆院選をモデルに生徒が架空の政党や政策を考え、候補者役を立てた上で投票まで行う「模擬選挙」が行われた。区選挙管理委員会が投票箱や記載台を用意し、実際の選挙で使う材質の投票用紙を使用。1~2年生が昼休みと放課後に校内の模擬投票所を訪れ、真剣な様子で票を投じた。

「模擬選挙」で投票する生徒たち=練馬区の都立井草高校で

練馬区選管と連携 9分野の政策

 井草高校では2012年から練馬区選管と連携し、国政選挙や都知事選に合わせて模擬投票に取り組んできた。16日投票の今回は、2年生(約280人)の「公共」の授業で7クラスがそれぞれ架空の政党をつくり、政策をまとめ、候補者役を決めた。政見放送の動画も収録し、政策ビラも作った。

 授業は、公民科の杉浦光紀教諭が担当。生徒たちは事前に、社会保障や教育、憲法、安全保障など9分野の政策について現状や課題を調べたという。

 「未来党」党首になった2年生の戸野樹(たつき)さん(17)は、省庁のホームページなどを見て研究し、「子育て施策にお金が使われていない一方、議員報酬が高いと感じた」と話す。「児童手当の増額」「教育の充実」などの政策を掲げ、支持を訴えた。「18歳になったら投票に行く。そうしないと社会は変わらないと思いました」

スムーズに投票できるというPRも

 練馬区選管によると、2023年度は区内の10校を超す小中高校で模擬選挙を実施予定。担当者は「若い世代に選挙に関心を持ってもらうと同時に、スムーズに投票できることをPRする狙いもある」と説明する。

 今回の模擬投票所では、選挙事務も生徒が担当。実物の交付機から投票用紙を手渡し、1~2年生が選挙区と比例代表で意中の候補や政党に投票した。即日開票され、結果は17日に生徒に伝えられたという。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2024年2月18日