脱炭素のために自分たちができることは? 川崎市の小学校でヤマト運輸がSDGs授業

渡部穣 (2024年6月21日付 東京新聞朝刊)
 川崎市高津区の市立末長小学校で18日、配送会社の社員を招き、持続可能な開発目標(SDGs)について学ぶ出前授業があった。5年生の児童187人が、ヤマト運輸の社員から脱炭素に向けた同社の活動について聞き、自分たちができることを考えた。

講師のヤマト運輸の社員とともに、自分たちにできることは何かを考える児童たち

「無駄な電気を消す」「LEDを使う」

 授業は、総合的な学習の時間を使い、ヤマト運輸の社員が6クラスに2人ずつ入り、講師を務めた。

 講師役の社員はまず、同社で配送トラックを電気自動車に変えていったり、再配達を減らすために業務を見直したりして、二酸化炭素排出ゼロを目指していることを説明。その後、同社が用意したワークシートを使い、「家の中」や「街の中」でそれぞれ何ができるか考えた。

積極的に手を挙げる児童たち

 子どもたちからは「無駄な電気を消す」「LEDを使う」「できるだけ歩く」など、活発な意見が出された。

 坂本悠太さん(10)は「会社が環境のことも考えていることを知った」と話した。難波静奈さん(10)も「電気自動車のこととか勉強になった」と話していた。