パパ記者通信(4)写真館で記念撮影 娘の今を思い出に残したい!

佐野周平 (2017年4月29日付 中日新聞朝刊)

 娘の入園式でカメラ撮影を買って出た。いざ式が始まると、娘の晴れ姿を見届けたいという欲求に負け、撮影は二の次に。われながら反省した。近くの写真館が入園・入学シーズンのキャンペーン中らしく、記念撮影に行ってみた。

 行ったのは、静岡県島田市の「スタジオアリスLiPiアピタ島田店」。娘は自ら選んだ衣装に着替え、店員にヘアメークをしてもらう間、鏡を見て照れくさそうに笑っていた。

 いよいよ撮影となると、娘は緊張して顔がこわばり始めた。撮影する肥川みゆき店長(29)は、娘に人形を差し出しながら話し掛けるなど、あの手この手を打つ。写真は表情が命だけに、店員にとっても腕の見せどころだ。

娘の緊張をほぐしながら、撮影のチャンスをうかがう肥川みゆきさん(左)

 「心を許してもらわないと笑顔を引き出せない。人見知りが始まる生後半年~1歳半が一番難しい」と肥川さん。子どもは体調や機嫌にも左右されるため、別の日に再撮影することもあるという。

 撮影風景をほほ笑ましく眺めていると、親にとって悩ましい作業が待っていた。現像する写真選びだ。衣装ごとに3パターンずつ撮り、撮影枚数は2着分で30枚ほど。最終候補の数枚を何度も見比べながら、妻と30分近く話し合った。

 今回は衣装代や撮影料に加え、キャビネサイズの写真1枚付きで3000円だった。普段なら8000円相当で、この値段なら軽い気持ちで頼める。写真が仕上がるのは2週間後。今から楽しみだ。