パパ記者通信(5)ボルダリング、3歳児には早すぎない?

佐野周平 (2017年5月12日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

 小さな突起物に手足を掛けて壁をよじ登る「ボルダリング」。私が知ったのはつい最近だが、2020年東京五輪の種目に選ばれ、子どもでも楽しめるらしい。娘が通うこども園の園庭にも、園児向けに設計された横長の壁があり、3歳児でも楽しめるかと気になっていた。

 園庭の壁は安全性も考慮し、突起物を利用して横に移動するタイプ。登らずとも、器用さやリズム感を担う神経系の発達を促すそうだ。設計した東京のデザイン会社の落合栄治代表(53)は「神経系は幼児期にほぼ成長しきる。この時期が重要」と強調する。

 小型ゲーム機の普及などで外遊びが減っており、肩甲骨や股関節が硬い子が増えているという。非日常的な動きで手足を多方向に動かすため、うってつけのスポーツと言える。

 落合さんの説明を聞いた後、娘と園庭へ。娘は「ちょっと怖い」と不安げで、壁に近づこうとしない。抱っこして突起物につかまらせてみると、そのまま固まってしまった。

写真

突起物に手足を掛け、横に移動する娘(右)

 「自分の力で乗り越えてこそ、自信が生まれる」と落合さん。心配しながら見守っていると、娘は横に動けないまでも、手足を伸ばして隣の突起物をつかもうとした。後日に再挑戦した時には、自ら壁に登り、2メートルほど横に進めていた。

 私も挑戦してみたが、突起物から片足でも離れると落ちる予感しかせず、固まってしまった。背中を丸めて突起物をつかみながら、娘は頑張ったんだなと感じた。

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