パパ記者通信(7)チャイルドシートを嫌がる娘に、音楽が効きました

佐野周平 (2017年6月9日付 中日新聞朝刊)
子育て世代がつながる

 娘はチャイルドシートに座ると、ものの数分で降りたがる。泣き叫ばれると運転に集中できず、つい怒鳴ってしまうこともあった。

 困ったことに、娘は最近、シートに体を固定するベルトから抜け出す術を身に付けてしまった。そのたびに注意して再び座らせ、娘がぐずるという繰り返しに。同年代の子がおとなしく座る姿を何度か見たことがあり、娘もいずれそうなってくれればと期待していたが、その気配はない。

 近場に出かける際は、安全に運転すれば座らせなくても大丈夫だという誘惑が頭をよぎることも。自戒も込め、シートに座らせる意義を知ることにした。

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チャイルドシートに座りながら、歌に合わせて笑顔で踊っている娘

 静岡県警交通企画課によると、ここ10年間の自動車事故でシートベルトを未着用だった犠牲者は217人。そのうち、8割近くはシートベルトをしていれば助かったと思われるという。「未着用のために痛ましい結果を招くこともある」。安川善邦次席(56)の言葉が胸に突き刺さった。

 親ができることは、娘の気を紛らわすことぐらいか。車には申し訳程度に絵本を数冊載せているが、娘は既に興味を失っている。娘が好きな音楽を車内で流して一緒に歌うなど、娘の興味が引けそうなことを試すと効果てきめんだった。

 法律で着用が義務付けられているとはいえ、3歳相手に原則論を押しつけるだけだったと反省した。娘がシートに座りながらでも楽しめるように心掛けた方が、お互いにとって良さそうだ。

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