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パパ記者通信(3)絵本の読み聞かせ、怒ってしまい妻にあきれられた

佐野周平 (2017年4月19日付 中日新聞朝刊)

 娘が寝る際には、できるだけ絵本の読み聞かせをするように心掛けている。表情や声色を変えて娘の興味を引こうとするが、なかなかこちらの熱意が伝わらないでいた。

 娘は読んでいる途中でページを勝手にめくったり、別の本を読むように求めてきたり。最近は、登場人物になりきって歌や踊りを始めることが多い。真剣に読んでいる側としては当然、気分は良くない。時には大人げなく怒ってしまい、妻にあきれられる始末だ。

 親としては、娘が絵本を好きになり、感性豊かに育ってくれればと思っている。読み聞かせ歴20数年という静岡県藤枝市の読み聞かせ団体「岡部おはなしの会」の猪熊優子さん(73)に助言を求めた。

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娘を膝に乗せると少しは聞いてくれる

 猪熊さんに娘の奔放ぶりを訴えると、「大事なのは子どもが楽しむこと。お父さんの満足度は二の次ですよ」と笑われてしまった。登場人物になりきるのは絵本の世界に浸っている証拠といい、「一緒に付き合ってあげるぐらいの柔軟さを持って」と諭された。

 猪熊さんのお薦めは、子どもを膝に座らせて読むスタイル。子どもの安心感が増し、絵本を集中して聞きやすくなるという。

 確かに、妙な気負いがあったかもしれない。もっと楽な気持ちで読むように心掛けてみた。娘の奔放さに拍車は掛かったが、私も娘も、この時間をより楽しめるようになった気がする。