同じ踏切で、同じ中学の男子生徒2人が相次いで死亡 流山市教委が事故調査委を設置へ
1年生と2年生の男子 自殺の可能性
現場は流山市東深井の東武野田線の踏切。車両は通れず、自転車や歩行者専用となっている。9月16日朝に1年の男子生徒が死亡。2週間後の30日夕には2年の男子生徒が命を落とした。千葉県警によると、2人とも自殺の可能性が高いとみられる。
事故調査委員会では、2人が痛ましい事故に至った経緯や2つの事故の関係性、いじめ被害の有無などについても調べる。委員には外部の有識者も加わり、より実効性のある再発防止策を打ち出したい考えだ。
市教委「子どもの心のケア最優先に」
最初の死亡事故を受けて流山市教委では、生徒の通う中学校にスクールカウンセラーを派遣し生徒や教職員の心のケアに当たった。2度目の死亡事故後の今月1日には、よりきめ細かいケアをするためカウンセラーを4人に増員して派遣。臨時の校長会も開いて対応を話し合った。
流山市教委指導課は「短期間に2人の尊い命が失われるなど、二度と起きてはいけないこと。今は子どもたちの心のケアを最優先に取り組んでいる」と話した。
LINE相談に1日40件「どんなに小さなことでも相談して」
中高生の悩みについて、千葉県教育委員会は、LINEを使った相談窓口を設置している。専門カウンセラーが友人や家族関係、進路などの悩みに応じる。
原則毎週水、日曜日の午後5〜9時に対応。1日に平均40件ほどの相談が寄せられている。利用者からは「相手の顔を気にせず相談できた」「文章にすることで心に整理がついた」などの声が上がっている。
県教委によると、新型コロナウイルスの感染拡大や相次ぐ著名人の自殺で、子どもたちの心身への影響が心配される。千葉県教委のホームページから「SNS相談@ちば」のQRコードを読み取り、友だち追加して利用する。担当者は「どんなに小さなことでもいいので相談して」と呼びかける。
このほか、24時間対応フリーダイヤルの「子どもと親のサポートセンター」=0120(415)446=や「24時間子供SOSダイヤル」=0120(0)78310=でも相談できる。