同じ踏切で、同じ中学の男子生徒2人が相次いで死亡 流山市教委が事故調査委を設置へ

牧田幸夫、鈴木みのり (2020年10月3日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 9月に千葉県流山市内の同じ踏切で、同じ市立中学校に通う男子生徒が相次いで電車にはねられ死亡する事故があり、流山市教育委員会は原因究明と再発防止のため、事故調査委員会の設置を決めた。
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男子中学生2人が亡くなった踏切には花が供えられていた=流山市東深井で

1年生と2年生の男子 自殺の可能性

  現場は流山市東深井の東武野田線の踏切。車両は通れず、自転車や歩行者専用となっている。9月16日朝に1年の男子生徒が死亡。2週間後の30日夕には2年の男子生徒が命を落とした。千葉県警によると、2人とも自殺の可能性が高いとみられる。

 事故調査委員会では、2人が痛ましい事故に至った経緯や2つの事故の関係性、いじめ被害の有無などについても調べる。委員には外部の有識者も加わり、より実効性のある再発防止策を打ち出したい考えだ。

市教委「子どもの心のケア最優先に」

 最初の死亡事故を受けて流山市教委では、生徒の通う中学校にスクールカウンセラーを派遣し生徒や教職員の心のケアに当たった。2度目の死亡事故後の今月1日には、よりきめ細かいケアをするためカウンセラーを4人に増員して派遣。臨時の校長会も開いて対応を話し合った。

 流山市教委指導課は「短期間に2人の尊い命が失われるなど、二度と起きてはいけないこと。今は子どもたちの心のケアを最優先に取り組んでいる」と話した。

LINE相談に1日40件「どんなに小さなことでも相談して」

 中高生の悩みについて、千葉県教育委員会は、LINEを使った相談窓口を設置している。専門カウンセラーが友人や家族関係、進路などの悩みに応じる。

 原則毎週水、日曜日の午後5〜9時に対応。1日に平均40件ほどの相談が寄せられている。利用者からは「相手の顔を気にせず相談できた」「文章にすることで心に整理がついた」などの声が上がっている。

 県教委によると、新型コロナウイルスの感染拡大や相次ぐ著名人の自殺で、子どもたちの心身への影響が心配される。千葉県教委のホームページから「SNS相談@ちば」のQRコードを読み取り、友だち追加して利用する。担当者は「どんなに小さなことでもいいので相談して」と呼びかける。

 このほか、24時間対応フリーダイヤルの「子どもと親のサポートセンター」=0120(415)446=や「24時間子供SOSダイヤル」=0120(0)78310=でも相談できる。 

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年10月3日

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