〈保育園給食の人気レシピ〉米粉ピザ 好きな具をのせて、楽しくワイワイ 発酵いらずで簡単
材料(子ども10人分)
- 米粉 200g(2カップ)
- 片栗粉 40g(大さじ4強)
- 絹豆腐 230g(2/3丁)
- 砂糖 5g (小さじ1と1/2)
- 塩 2g(小さじ1/2弱)
- ベーキングパウダー 10g(小さじ2と1/2)
- サラダ油 15g(大さじ1と1/3)
- ケチャップ 50g(大さじ3)
- タマネギ 100g(1/2個)
- ピーマン 30g(1個)
- コーン缶 30g(大さじ2)
- ウインナー 40g(3~4本)
- ツナ 40g(大さじ2)
- チーズ 50g(大さじ6)
※かっこ内は目安です
作り方
1. オーブンを230℃に予熱しておく。
2. タマネギは縦半分に切ったものを使う。横半分にカットしてから薄切りにし、蒸し煮しておく(かむ力のある子は生のままでOK)。
3. ピーマンも長さ2cmくらいの薄切りにする(必要があれば蒸したり、炒めたりしておく)。
4. ウインナーは食べやすい大きさにカットしておく。
5. ボウルに米粉、片栗粉、豆腐、砂糖、塩、サラダ油、ベーキングパウダーを入れ、よく混ぜる。
6. 生地がまとまってきたら、オーブンシートの上におき、上からもオーブンシートをかぶせて麺棒などでのばす(上からもシートをかぶせるのは、軟らかい生地が麺棒に貼りついてしまうのを防ぐため)
7. ケチャップを塗り、タマネギ、ツナ、コーン、ウインナー、ピーマン、チーズをのせる。
8. オーブンの余熱が完了したら、(7)を入れて10分ほど焼く(厚さや量により、温度や時間を調整する)
9. 焼けたら取り出し、食べやすい大きさにカットして皿に盛り付ける。
子どもが食べやすいポイント
かみ切りやすい生地を目指しました。米粉だけよりも片栗粉を混ぜた方が歯切れが良く、もちもちし過ぎないため食べやすく仕上がります。出来上がりの生地は軟らかめですが、お好みで米粉だけにしても構いません。
1~2歳の子どもたちにとって、「前歯でしっかりかみちぎること」は慣れるまでは難しいもの。園では、大人が子どもたちの目の前でかみちぎるまねをしてみせ、声をかけて練習しながら食べます。
食べない子には、ひと口サイズにカットして盛り付けます。自分では食べたくない様子が見られる子でも、小さくしておくと手が出るようになります。おにぎりでも、魚や肉などでも同じです。手でつかんでもよし。フォークで刺したり、スプーンに載せたりしておくと、自分で食べよう!という気持ちが生まれやすいようです。
―生地が軟らかすぎるような気がするのですが…。
米粉によって吸収する水分量が違い、加える豆腐によっても水分量が変わります。生地が手でまとめられないほど軟らかければ米粉を加えます。硬ければ、豆腐または水を加えて硬さを調整してください。
米粉に豆腐を加えることで、生地がふんわりと仕上がります。日本にもともとあるものだからでしょうか、米粉と豆腐の相性はとても良いように感じます。
―生地の厚さの目安はありますか?
園では1人分50gくらい(全量の1/10ほど)に分けて取り、大人が手のひらを広げたくらいの大きさにのばしています。園はお皿の直径が15cmなので、生地の直径は14cmくらい、厚さは3~4mmです。薄い方がかみやすいので、これ以上のばすと生地が切れてしまいそう、というところまでのばしています。子どもたちには1人に1枚お皿に載せて出し、「がぶっとかみ切って!」と応援しています。
家では、オーブンの天板に合わせて四角くのばし、後からカットしてもよいですね。一度にたくさん焼く場合は、庫内の温度が冷えやすいため、少し焼く時間を長めにして15分前後で様子を見てください。
アレンジのヒント
ピザの楽しみは、何といってもお好みの具をのせられるところ。ツナにしらすを合わせたり、焼きのりをパラパラと散らしたり。パイナップルや薄いお餅をのせても変化が楽しめます。
ほぼ同じ材料で作れる「ミニパン」もおすすめです。油は使わず、砂糖も少なく、手もベタつくことなく、手軽につまめるおやつです。ベーコンや枝豆、コーンなどを入れて、いろいろな味を楽しめるプチパーティー風にしてもいいですね。
ミニパン(ごま&チーズ)
- 米粉 140g
- 片栗粉 30g
- 絹豆腐 220g
- 砂糖 8g
- ベーキングパウダー 8g
- 塩 1.5g
- ごま 5g
- 粉チーズ 5g
1. オーブンは180℃に予熱し、天板にオーブンシートを敷いておく。
2. ごまと粉チーズ以外の材料を全て、ボウルでよく混ぜ合わせる。
3. 生地を2つに分け、一方にはごまを、もう一方には粉チーズを加えて混ぜ合わせる。
4. 手では丸められない軟らかさなので、小さめのスプーンを2つ使用し、天板にスプーンで落としていく。
5. 15分ほど焼いて出来上がり。
管理栄養士・中村えみ子さん
1969年生まれ。川崎市にある「みんなのほいくえん at むさしこすぎ」の管理栄養士。大学病院などで栄養士として勤務後、子育てを経て、保育園の管理栄養士として復職。素材のよさを最大限に生かしたいと、同僚栄養士が驚くほど丁寧な下ごしらえを心がけている。アレルギーに配慮した給食に力を入れるのは、「みんなで同じものを食べれば、子どももうれしいし、保育士・調理師・栄養士の負担も減るし、食べ間違いのリスクも減らせるから」。