認可保育施設に入れた子どもは76% 我孫子市は100%、ワーストは港区の39.9%

(2018年10月20日付 東京新聞朝刊)
 全国の政令市と南関東の主要な市、区で今年4月、認可保育施設に入所できた子どもの割合は平均76%だったことが分かった。乳幼児の保護者らでつくる「保育園を考える親の会」(東京都豊島区)が19日、発表した。前年より2ポイント改善したが、会は「依然として希望者の4分の3しか入園できていない。予断を許さない状況だ」と分析している。

「親の会」が政令市と南関東の主要100都市を調査 

 同会は2001年から東京都、神奈川、千葉、埼玉県の主要な市区や全国の政令市を対象に毎年調査。今回は100市区を調べた。

 認可保育所や認定こども園、小規模保育など認可保育施設に新たに申し込みをした子どものうち入所できたのは、回答のあった84市区の平均で76.1%。79市区が回答した昨年より1.9ポイント上がった。最も高かったのは千葉県我孫子市で昨年に続き100%、最低は港区の39.9%だった。

増え続ける園庭のない保育園「どの園でも一定の質を」

 待機児童対策で認可保育所が急増した地域では、園庭のない施設が増えている。同会が園庭保有率を2015年に初めて調べた時は80.3%だったが年々下がり続け、18年は73.8%だった。東京23区は深刻で、文京(20.0%)中央(22.6%)港(24.6%)千代田(28.6%)の各区は2割台だった。

 同会は待機児童が改善傾向にある中、今後は保育の質に目を向けるべきだと指摘。会のメンバーで、4歳と1歳の子を育てる川崎市の会社員女性(37)は「保育園選びで多くの園を見学したが、施設によって環境が大きく違った。入った園に不安を抱きながらでは働くことができない。どの園でも一定の質が担保されるように進めてほしい」と求めた。