コロナ2年目の夏、帰省しますか? 「子どもと祖父母を再会させたい」 アンケートで4割が「会う」と回答
「会う」40.2% 「会わない」36.4%
アンケートは、6月14日から27日までの2週間実施。107人の回答がありました。この間、東京などの緊急事態宣言が解除されるなどの動きがありました。
この夏、祖父母宅を訪れるなど、直接会う予定があるかどうかを尋ねたところ、「会う予定」が40.2%、「会わない予定」が36.4%で、会う予定の割合が少し多い結果となりました。「検討中」とした方も23.4%いました。
「祖父母がワクチン接種を終えるから」
「会う予定」とした回答者に理由を尋ねると、祖父母など高齢者へのワクチン接種の完了が決め手となっているようでした。
「祖母が2回目のワクチンも終える予定。一人暮らしで90歳と高齢のため会えるときにあっておこうと思った」
「家族でコロナを一番怖がっていた母が(70代)ワクチン接種する目途が立ち、『もう平気』という心境になったから」
「両親のワクチンが効き始めた後なら、感染させるリスクも低いと考えた」
高齢の祖父母と会うチャンスを逃したくない、という声も。
「子どもの1年は成長が早く、高齢者の老化も早い。徐々に老いる両親を見過ごせない」
「祖母の認知症が進む前に孫に会わせたい」
「80歳を超えている母が少しでも孫たちと一緒に過ごせるように」
「去年会わない間に、(両親のどちらかが)亡くなってしまったから」
「行事がほぼ中止。会う楽しみくらいは」
逆に、さまざまな楽しみを我慢している子どものためにぜひ実現したい、という意見もありました。
帰省はしても、いつも通りとはいかない、との声も目立ちました。
「会食を避ければ大丈夫、と判断」
「家には上がらず、庭で会って、食事はせずに帰る」
「マスクは必ずして、食事の時も会話に気を付ける」
会わない理由、多いのは「五輪が不安」
一方、「会わない予定」とした人の理由で多かったのは、「東京オリンピック」に関する不安でした。どのような形で開催されるのか直前まで見通せませんが、心配は大きいと言えます。
「地方にいる母から、今年の夏はオリンピックで東京のコロナはどうなるかわからないからやめておこう、とはっきり言われたから」
「オリンピックでの拡大や変異ウイルスの影響が心配だから」
「オリンピックで人流が増えている時期に東京駅で乗り換えるのはとても心配」
祖父母サイドから、まだ心配だから…と見合わせを求められている家庭も多そうです。
「『もう少し落ち着いてから来て』と言われているため」
「コロナ患者があまり出ていない土地なので、持ち込んだら大変。義父母が暮らしにくくなってしまうから」
直接会わず、写真を送ったり、電話やオンラインで話したり…という交流が長く続く中、「疎遠な距離感が、コロナ禍で定着してしまった」という意見もありました。
「会えるときに会わないと後悔しそう」
まだ決めかねているという方もいます。「検討中」と回答した人からはこんな意見も。
「帰省先の集落で東京からの移動を非難される雰囲気があればやめておく。ワクチン済みの祖父母に東京に来てもらうかもしれない」
「実家のある地域で、近隣の方に心情的に受け入れてもらえるか分からないため」
この夏、帰省する家庭も、そうでない家庭も、みんな本当は会いたい、でも…とすっきりしない気持ちを抱えていると思います。「自分だけじゃないんだ」と心に染みた2つのコメントを最後に紹介します。
「高齢で持病がある両親なので悩んでいるが、子どもたちと会うことで互いに生きる力が出ることもよくわかるので本当に悩んでいます」
「ワクチンを打っていても心配。でも、会ってなさすぎて本当は会いたい。父と母がいつまで生きているかわからないと思うと、会えるときに会わないと後悔しそうだなと思い、葛藤しています」
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