埼玉は子育てしにくい? 30代女性の45%が「不満」 県の調査で世代間ギャップが鮮明に
飯塚大輝 (2023年11月18日付 東京新聞朝刊)
埼玉県が毎年行う県民生活満足度調査の2023年度の結果が公表された。県政全般については6割が「満足」「ある程度満足」と回答する一方、子育てに関する満足度は昨年に続き低く、年代や性別による認識の違いが浮き彫りになった。
60代以上と大きな差
「子育てに希望が持てる社会の実現」に満足、ある程度満足と答えた割合は48.5%で前年比で3ポイント低下。不満を持つ割合は30代女性で45.0%に上り、他の年代、性別を引き離した。少子化の原因についての質問では、30代以下の8割以上が「子育ての経済的負担」を挙げたが、60代以上では6割にとどまった。
30代以下では過半数が「経済的支援」を子育て支援策の中で最も重要だと答えたのに対し、60代以上では3割だった。「子育てをする人が社会から応援されていると感じる」と答えた人は30代以下で3割だった一方、60代以上では約5割だった。
調査は18歳以上の県民が対象で、6~7月に無作為抽出した5000人へ調査票を送り、2263人から回答があった。
【関連リンク】埼玉県公式サイト「令和5年度県民満足度調査の結果について」
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