〈えほん〉「じぶんであるっていいかんじ きみとジェンダーについての本」作・テレサ・ソーン 絵・ノア・グリニ 訳・たかいゆとり
長壁綾子 (2024年6月5日付 東京新聞朝刊)
ルーシーはトランスジェンダーの女の子。生まれた時、みんなはルーシーを男の子だと思った。少し大きくなってルーシーは、みんなに「本当は私は女の子だよ」と教えてあげた。
女の子、それがルーシーのジェンダーのアイデンティティー。男の子も、女の子も、どちらでもある子もいれば、どちらでもない子もいて、男の子と女の子の間の子もいる。
絵本には多様な性のあり方の子どもが登場し、自分は自分であることの大切さを伝える。「自分であるっていい感じ」と思える世界が広がることを願って。
2200円。エトセトラブックス=電話03(6300)0884。