〈えほん〉「鳥と子ども」絵・写真 スタシス・エイドリゲーヴィチュス 訳 中川素子

(2024年11月13日付 東京新聞朝刊)

(長壁綾子撮影)

 幼いレオが、箱の中から世界を見つめている。鳥が7羽。広い世界をレオが歩き回るのももうすぐだ。

 弟のアレックスが鳥に興味を持ったのは1歳の時。大きな鳥のくちばしの中がどうなっているのか、さわらせてもらった。

 みどりは、初めて天高く舞う鳥を見る。3羽の鳥に声をかけると…。

 幼い子の小さな世界が、少しずつ広がっていく様子を、リトアニアの美術家の作品と子どもたちの写真をコラージュし表現。地球で生きる喜びを鳥と重ねてつづる。生きとし生けるものがよりよく暮らせるよう願って。

 1980円。水声社=電話03(3818)6040。