#教師のバトン 記事に現場から悲鳴続々「平日12時間以上勤務、土日も…」「もうどうしていいかわかりません」
今川綾音 (2022年5月20日付 東京新聞朝刊)
「小学校教師です。平日12時間以上勤務し、週末も土日どちらか出勤。それでも日々の授業の流れを考える時間は入っておらず、家で読書するかわりに、指導書や教科書を見て考える日常です。疲れました」
「講師を2年経験し、この春、中学校で新規採用となりました。1年生の担任です。週4コマしかない空きコマも、不登校対応や生徒対応で椅子に座る時間もありません。始まって3週間で体調を崩しました。退勤時間は22時を越え、翌日5時半に起床して通勤する日々。授業準備は帰宅後にしか行えません。ほぼ寝ていない状態で、もうどうしていいか、わかりません」
教員の過酷な労働環境を訴える声を取り上げた記事「#教師のバトン 炎上から1年 企画した文科省は悲痛な声を放置」を先月公開すると、現役の教員から悲鳴のような実体験が次々と寄せられました。
小学校教員を目指す20代の女性は「このような労働環境で実際に働くことができるのか、とても不安が大きい」と訴え、同じく教職志望の学生は「人の善意やボランティア精神につけこむ教育のあり方じゃだめで、教育現場の根本的な改革が求められる」とします。
一方で、「教員自らセルフブラック化している」と指摘する声も。ある40代の女性は「一人一人の教員が余分な仕事には断固NOの声を上げ、自分たちで労働環境を改善していく姿勢が必要だと思う。子どもにルールを守れと教えるなら、大人も法定時間というルールを守らないと」と求めます。この問題、さらに取材を深めていきたいと思います。
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